契約書作成の基本!必ず押さえるべき記載事項とは?

契約書作成

契約書は、ビジネス取引や個人間の重要な合意を文書に残すもので、契約が有効であることを証明するための基盤となります。しかし、どのような内容を記載すべきか分からないという悩みを抱えている企業や個人も少なくありません。今回は、契約書に記載すべき基本的な事項や作成の際に押さえるべき重要なポイントについて、詳細に解説します。
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契約書作成の基本とは?

契約書は、取引や合意事項を明確にし、法的効力を持たせるために作成する文書です。口頭での合意でも契約は成立しますが、証拠として残らないため、後にトラブルが発生するリスクが高まります。書面での契約書は、トラブル回避のために非常に重要です。では、契約書を作成する理由とその重要性について見ていきましょう。

契約書を作成する理由と重要性

契約書を作成する最大の理由は、双方の権利と義務を明確にすることです。口頭での約束は曖昧になりがちで、特に取引が進むにつれて双方の認識にズレが生じることがあります。そのため、契約書は取引や合意事項を明確に書面に残し、将来的なトラブルを未然に防ぐために作成します。

契約書が持つ主な役割は以下の通りです。

  • 権利と義務を明文化する
    契約の条件や内容が明確に記載されるため、双方が自分の責務や権利をはっきりと理解できます。
  • 法的効力を持たせる
    契約書は法律上の証拠となり、法的なトラブルが発生した場合に裁判所での証拠として使用することができます。
  • 誤解やトラブルを防止する
    双方が合意した内容を後で確認できるため、「言った・言わない」の争いを防ぐことができます。

契約書に必ず含めるべき要素

契約書には法律上で「この順番で記載しなければならない」といった厳密な規定はありませんが、一般的に以下の基本要素を押さえることが重要です。

  1. タイトル
    契約書の内容を一目で理解できるように、契約の種類を明示します。
    例:「売買契約書」「業務委託契約書」など。
  2. 前文
    契約当事者(誰と誰が契約を交わしているのか)を明記します。通常、「甲」「乙」といった略称を用いることが多いです。
  3. 各条項
    契約の内容や条件を条文形式で細かく記載します。これにより、双方の権利義務が明確になります。
  4. 後文
    契約書の原本通数や保管場所などを記載します。
  5. 作成日
    契約が締結された日付を記載します。これは法的効力の発生日となり、重要な役割を果たします。
  6. 署名・押印
    契約当事者の署名または押印を行い、合意内容を証明します。
  7. 収入印紙
    契約書が課税文書に該当する場合は、所定の印紙を貼付し、消印を行います。
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契約書で必要な記載事項 具体的なポイント

契約書に含めるべき項目を具体的に見ていきましょう。それぞれの項目には特有の役割があり、漏れなく適切に記載することが求められます。

タイトルと前文

タイトルは、契約書の内容を一目で理解できるようにするためのもので、契約書の種類を表す部分です。例えば、「売買契約書」や「賃貸契約書」など、取引内容に即した名前を付けるのが一般的です。この部分には法的な制約はないものの、取引内容と一致しないタイトルを付けると、後の管理やトラブルの原因となることがあるため注意が必要です。

一方、前文には契約当事者の基本情報を記載します。誰が契約を締結するのかを明確にするために、当事者の名前、住所、会社名などを詳しく書きます。企業間契約では、法人名や代表者名を正確に記載することが求められます。さらに、契約当事者を「甲」「乙」と定義することで、後の条文で略称を使いながら契約内容を簡潔に記載することができます。

各条項と後文

契約書の各条項は、契約の具体的な内容を詳細に記載する部分です。この部分が契約の核心であり、双方が守るべき条件が列挙されます。一般的には、「第1条 目的」「第2条 契約金額および支払条件」「第3条 契約期間」など、契約内容を条文形式で整理し、明確にしていきます。また、各条項には必要に応じて、サブ項目(例:第○条第△項)を追加して詳細な内容を記載することもあります。

後文は、契約書の原本の通数や、それぞれの当事者がどのように契約書を保管するかについて明記する部分です。契約書は通常、当事者が1通ずつ保管することが一般的ですが、場合によっては他の関係者が契約書を持つことがあるため、保管者を明確に記載することが重要です。

作成日、署名・押印、収入印紙の記載方法

契約書の作成日は、契約が正式に締結された日付を記載するものです。この日付は、契約の効力が発生するタイミングや、法的な有効性に関わる重要な要素です。たとえば、契約期間の開始日や満了日を判断する基準になるため、正確に記載しなければなりません。法律が改正された際に、契約書の日付が基準となって、どの法律が適用されるかを判断することもあります。

署名・押印は、契約を交わす当事者がその内容に同意したことを示すもので、契約書に法的効力を持たせるために欠かせない部分です。個人間の契約では、署名と押印が求められますが、法人間の契約では、会社名や代表者名を記載し、社印や代表者印を押印することが一般的です。

収入印紙は、課税文書に該当する契約書に必要です。たとえば、金銭の貸借や売買契約などが課税文書に該当します。印紙税法によって課税対象かどうかが決まっており、契約書のタイトルではなく、実際の契約内容に基づいて判断されます。印紙が必要な場合には、適切な金額の印紙を貼付し、消印を行います。
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契約書の記載漏れを防ぐためのポイント

契約書の記載漏れは、重大な法的トラブルを引き起こす可能性があります。以下では、記載漏れによるリスクや、その対策について詳しく解説します。

記載漏れによる法的リスクとは?

契約書に必要な記載事項が漏れていると、契約の有効性や内容の解釈に関して、法的なトラブルが発生するリスクが高まります。たとえば、支払条件や契約期間についての記載が不十分だと、契約当事者間でのトラブルや法的な争いに発展する可能性があります。また、契約が無効と判断されるケースも考えられます。

リーガルチェックを行政書士に依頼するメリット

契約書作成の際には、専門家である行政書士にリーガルチェックを依頼することが推奨されます。行政書士は、法律のプロフェッショナルとして、契約書の法的な有効性や内容の適切さを確認してくれます。また、契約書の内容が不十分な場合には、修正や補完を行うことで、リスクを回避し、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
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まとめ

契約書の作成には、法律的な知識が必要であり、記載漏れや不備があると、後に大きなトラブルを引き起こす可能性があります。企業や個人間での重要な取引では、信頼性を高めるためにも、しっかりとした契約書を作成し、行政書士などの法律の専門家にリーガルチェックを依頼することが重要です。

契約書を正確に作成することで、双方が安心して取引を進められ、信頼関係を築くことができるでしょう。

行政書士青嶋雄太
この記事を書いた人
行政書士青嶋雄太

私は約10年間にわたり法律関連の仕事に従事してきました。司法書士事務所と行政書士事務所での経験を通じて、多くの案件に携わり、幅広い視点から問題を解決してきました。
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