株主総会の議長の役割とは誰が議長になれば良いのか

株主は、重要な決定や決算書類の承認をするには株主総会を開催する必要があります。
株主総会の議事の進行を誰かが行わなくてはなりませんが、株主総会で議事の進行を行うのが議長となります。
今回は、株主総会の議長の役割を解説していきたいと思います。

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株主総会の議長の役割とは

会社によって株主の数は異なりますが、株主総会では多数の株主が参加するため、株主総会での一定のルールや、議事を進行する者がいなくては総会を円滑に進めることができなくなります。
そのため株主総会を円滑に進めるためには、議長を定めてその者が議事を進行することになります。
議長を定めないと、株主一人一人が勝手に発言をしたり、質問を延々したりして収拾がつかなくなってしまい総会を開いても意味がなくなってしまう可能性があります。

中小企業では、家族経営が殆どだと思いますので、株主はそんなに多くないかもしれませんが、株主が多い会社では、議長がいないと、スムーズな議事の進行ができなくなります。

議長は、株主総会の議事の整理、進行をして、秩序を維持する役割が求められます。
会社が株主に対して負っている説明義務を履行させたり、報告事項や議案に関連した発言をさせるために、発言者を指名したり、株主からの質問に回答する役員の指名など様々な仕事を行います。

株主総会の議長はどうやって定めるのか

株主総会の議長は、基本的に定款に定められていることが多いですが、定款に規定がない場合は、株主総会の当日に議長を定める必要があります。
通常は定款で、代表取締役が指名されていることが多いので、自社の定款を確認して、その規定に従ってください。

議長はどんな権限を持っているのか

株主総会で議長は議事を円滑に進めるために様々な権限が与えられています。

法律で定められているものに、議事整理権、秩序維持権、退場命令権があります。

議事整理権秩序維持権
退場命令権


議事整理権とは、議事を円滑かつ適正に進めるため行使する権限の事で議事を円滑かつ適正に進めるために、同じ質問を繰り返し行う株主対して簡潔にまとめるよう促したり、複数の質問をする株主に質問の区切りを求めたり、質問者が答えやすいように発言を促したりします。

株主総会の秩序を維持するために、株主や役員に野次を飛ばす株主にやめるよう説得をしたり警告を発する事ができ、進行を妨げる目的の株主に以降の発言を禁止したりする措置を行うことができます。

議長が株主の妨害行為に対して、説得や警告をしたにもかかわらず、議事の進行を妨害する株主がいる場合には、その株主を退場させることができます。

議長には、株主総会を円滑に運営するために強力な権限が与えられていますが、議長がこの権利を不適切な方法で行使すると株主総会の決議そのものが、取り消されてしまう可能性もありますので、議事を進めるための議長の権限を行使することによって、株主の有する権利を不当に侵害しないように注意してください。

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まとめ

株主は、株主総会で議決権を行使することによって、自分の意志を会社に反映させることができます。
株主総会では、議事を進行する者を定める必要があり、基本的に定款に定められている者が議長となり、議事を進行することになります。

議長には強力な権限があり、その権限を行使することによって、妨害目的の株主の議場での妨害を防ぐことができますが、その権限を不当に適用してしまうと、株主の権利を不当に害することになり、最悪はその決議が取り消されてしまう可能性もあるため、議長は株主の権利を不当に害しないように、議事を妨害する株主に権利を行使をするようにしましょう。

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