民法の大改正、心裡留保と錯誤を解説します

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民法の大改正

2020年4月から、民法が大改正されました。

社内に法律に詳しい方はいらっしゃいますでしょうか。
法律を知らないと、損をしてしまうこともあります。

当事務所のブログでなるべくわかりやすい言葉で、今回の民法改正を解説できればと思いますので、ご覧いただければ幸いです。

心裡留保とは

民法93条の心裡留保の条文が改正されました。

心裡留保とは、真意でないことを認識している又は認識することができた相手方については、保護する必要がないので無効となる規定です。

心裡留保は、基本的に契約は有効ですが、例えば、飲み屋などで、酔っぱらってホステスなどにあげる気もないのに、マンションを買ってあげるとか、車をあげるといった場合、ホステスがあげる気もないのを知っていた場合、又は知ることができた場合、その約束は無効になるという規定です。

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心裡留保の改正点

改正前から、内容は大きく変わりませんが、真意でないことの認識が無効かの判断の対象となります。

それと、新しく条文で第三者保護規定ができました。

心裡留保によって形成された法律関係から新たに入ってきた第三者が、相手が売る気もないことを知らない場合は、第三者に無効を主張できません。

あげる気もないのにあげると言った者を、さらに別の人に売った場合は、その人に心裡留保で無効なので、なかったことにしてくださいと言えないと言うことです。

錯誤とは

民法95条の錯誤の条文が改正されました。

錯誤とは、簡単に言うと、例えばAというものを売りたかったのにBを売ると言ってしまったなど、商品や内容、購入動機などに勘違いがあった場合は、契約を取り消すことができるとしたものです。(改正前は無効の扱いでした)

錯誤の改正点

今回の改正は、錯誤の要件と錯誤の種類の明示、錯誤が無効から取り消しとなったこと、動機の錯誤の要件の明示、表意者に重過失がある例外の例外、第三者保護要件などが記載されました。

錯誤の要件と錯誤の種類の明示

錯誤の種類が2つ明記され、表示の錯誤これは上記でも記載しましたが、購入する金額などを多く書いてしまったり、自分が意図した表示とは異なる表示行為をしてしまった場合などです。

もう1つは、動機の錯誤です。

動機の錯誤とは

血統のついた犬が欲しく、それが動機となって購入を決めたが、実は血統がついていない犬だとわかった場合です。

錯誤が無効から取り消しになった

民法改正前には錯誤は無効とされていていましたが、それが詐欺や強迫と同様に、取消しに変更されました。

動機の錯誤の要件の明示

動機の錯誤とは、その事情が法律行為の基礎とされていることが表示されていたときに限り、取り消しができます。

血統のついた犬ということが動機となって購入を決めたが、実は血統がついていない犬だとわかった時などに、血統の犬が欲しいと相手に言っていた場合に取り消しができます。

表意者に重過失がある例外の例外

改正前は、表意者に重過失がある場合には無効が主張できないとされましたが、相手方が錯誤であることを知っていたり、又は重過失によって知らなかった場合には、例外の例外として、取り消しを主張できるとされました。

第三者保護要件

心裡留保同じで、第三者を保護する規定がありませんでしたが、今回の改正で第三者保護規定が設けられました。

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まとめ

心裡留保や錯誤など、判例などの内容を条文にしたものが多いですが、錯誤の無効から取り消しに変更された点など、改正点も多いので注意が必要です。

契約書などで民法の改正が重要なのでこれから、少しでも多く民法改正の解説をしていきたいと思います。

※手続き等でご不明点がございましたら、是非当事務所に下記の問い合わせフォームからご相談ください
内容には、万全を尽くしておりますが、法改正等で内容が異なる場合がございます。ご自身でお手続きをする際は、自己責任でお願い致します。

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